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【“ら・し・さ”の終活講座】エンディングノートを使ったアドバイスのポイント

【”ら・し・さ”の終活講座第17回】 開催日時:2017.2.14(火)

報告三谷 ますみ

1部:「ノート活用法と終活周辺知識」
講師:山田 静江(ら・し・さ副理事長、CFP、終活アドバイザー)
2部:終活ワークショップ「事例研究」
講師:廣木 智代(ら・し・さ理事、CFP、終活アドバイザー)

2017年からの終活講座は、受講者が一方的に聞くだけでなく、意見を出したり練習したりすることで、より実務に役立つ内容にバージョンアップされていました。
そのスタートに当たる今回は、前半の1部では終活の各分野の改正情報や最新情報を交えながら、エンディングノートが実際にどのように役立っているか、今後どのようなアドバイスが求められるかを学びました。
1部で基本の知識を押さえたうえで、後半の2部では実際の事例にどのように対応したらよいか、受講者全員が意見を交わしながら解決策を探っていく参加型のワークショップスタイルが取り入れられ、参加者の声が聞こえる講座となっていました。

■1部 ノート活用法と終活周辺知識 

(1)ら・し・さノートの使い方

「終活」や「エンディングノート」は一般的に使われる言葉として定着してきましたが、まだまだお葬式関連とひとくくりにされることが多いのも事実です。

NPO法人ら・し・さでは、『終活とは、葬式やお墓、相続などの「エンディング」だけでなく、医療や介護、年金、資産運用、住まい、財産管理、そして、これからの暮らし方など「人生後半期のライフプラン」までの広い分野をカバーするもの』と考えていて、「エンディングノート」は「終活」の手引きであり、頼りになるツールとして使用するものとして位置づけています。

その他、ノートの活用法としては、「伝える」、「整理する」、「こんな時に便利!」など、人生のいろいろな場面に自分がどうしてほしいか書留めておくと子供やケア担当者が助かることを実際のノートのページを繰りながら説明をしてくださいました。

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講師の山田さん自身の経験や、母、孫、祖母などご家族の例についても触れて、実感のこもったお話は、納得感がありました。用語ノートを書く作業、書こうとノートに向き合うことで、現実的な問題に気付くことが、終活の最大のメリットです。人生を振り返ることでこれからの過ごし方を考えるきっかけとしたいものです。

(2)相続の基本

相続というと難しい法律用語がでてきます。まずは言葉の定義から入りました。

難しい用語説明のあとの、練習問題「家系図を書いてみましょう!」は気分転換になりました。自分の家系図を書き、そこから①自分の相続人は誰になるか? ②自分は誰の相続人なのかを考えます。私の場合、①は配偶者と息子と娘、②については配偶者だけと考えましたが、娘は結婚していますが子供はいないので、私は娘の相続人になる可能性があることに気が付きました。

相続人であることの証明は戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)で行うことになり、相続手続きは戸籍をそろえ相続人の確定をすることから始まるそうです。戸籍謄本の種類、相続放棄と限定承認、法定相続分と遺留分の説明がありました。

■2部 終活ワークショップ  佐藤由紀子さん(仮名60歳)の事例

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第2部のワークショップでは、佐藤由紀子さん(仮名)の相談内容が事例として示され、グループごとに①佐藤家の家系図を書くこと ②相談を受けるにあたって確認すべき事項や今後起こる問題点をまとめることが、お題として出されました。

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グループに分かれて役割を決めてからスタートしました。家系図に関しては課題の相談内容に示されている範囲内では全員一致で書けました。示されていない事柄が尋ねるべきポイントということになります。夫婦それぞれの親との関係や生死、夫と連れ子、子供同士、親戚、別れた夫など人間関係が分からない、夫婦の財産関係の情報も不明、と問題点が洗い出され、対応策を考えていきます。どのグループも活発に問題点の洗い出しを行っている声がきこえ、楽しみながら取り組んでいる様子が見て取れました。発表もなめらかにわかりやすく行われて参考になりました。参加者からは、「とても学びの多いワークショップだった」と好評でした。

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