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【ら・し・さの終活講座19回】自宅の終活のすすめ方~管理や売却で慌てない、困らないために~

【ら・し・さの終活講座第19回】 開催日時:2017.6.9(金)

報告小河由紀子

ら・し・さの終活講座第19回は、増え続ける空き家問題とその対策について、お話しいただきました。講師は、不動産コンサルティングマスターの資格を持つファイナンシャル・プランナーの橋本秋人さんです。大手ハウスメーカーで30年以上に渡り、顧客の相続対策や不動産活用を担当された橋本さんのお話は、豊富な事例が多く、講義内容にグイグイ引き込まれていきました。

第1部のスタートは「空き家の現状」について。社会問題となっている空き家の現状や背景、どんなトラブルが起きているか、法律や制度はどうなっているか教えていただきました。

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空き家はどこに発生する?

①地方 ←人口減少 世代の偏り

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②郊外のニュータウン ← 一斉に高齢化 駅バス便が多い

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③高級住宅団地 ←駅から離れている 坂が多い

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続いては、相続などで取得してしまった「空き家の管理」についてです。管理する上での注意点やアドバイス、最近増えている空き家管理サービス業者の情報などはすぐに役立ちそうです。

次は「空き家の処分」について。売却してくれる不動産業者が見つかるとは限らない、人気のあった住宅地であっても思ったような価格で売却できないこともあるなど、見落としがちなポイントを指摘してくださいました。

そして最後に、「空き家になる前にやっておくべきこと」。売れない物件や売りにくい物件になるのは、土地や建物の登記や名義、隣地との境界線、私道などに問題をかかえているケースが多いとのことです。いくつかの実例を挙げての説明してくださったので、よくわかりました。

 

第2部のグループワークでは、与えられた事例について、顧客のメリットを考えながら、どのような方法で問題を解決できるか話し合いました。受講者それぞれの知識や経験を集結し、解決方法を考えていくワークは大変参考になりました。

財産と思っていた自宅が、大きなお荷物にならないよう「自分が死ぬ前にやっておくことは?」「親にやっておいてもらうことは?」について、考えるきっかけとなりました。そして、人口が減り、家が大量に余る時代にさしかかっている今、一刻も早く解決に向けた行動に移すことが大事だということを実感しました。

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