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イベントレポート

【“ら・し・さ”の終活講座】高齢者の住まい

終活講座 第5回

報告

第5回終活講座のテーマは「高齢者の住まい」でした。

第一部は、有料老人ホームなどの入居相談を受けている 岡本さんから、高齢者の現状や、高齢期になったときに役立つノートの活用法、高齢者の住まい選びのポイントなどについて、解説がありました。

印象に残ったのは、「高齢者が求めているものは、人の気配(ぬくもり)と一緒に出掛けてくれる人、やさしい言葉をかけてくれる人。詐欺師は3つの要素を満たすことが多いので要注意です」という話。犯罪防止には、高齢者を孤立させないことが大切ですね。

第二部は「介護保険導入から15年で介護の現場はどう変わったか」がテーマでした。元東京都職員で、長年福祉の現場で働いていた柳原さんの話は、介護を受ける人(本人)と、介護を担う人(家族)、そして介護を提供する人(介護事業で働く人)それぞれの立場の状況や問題点がよく分かりました。
介護については、認知症対策が大きな問題になりつつあるそうです。増え続ける認知症の方を、どうやって支えていくか。介護保険の財政問題とともに対応していかなければならない課題です。

ところで、①公務員、②教師、③警察官などは認知症になりやすい職業だとか。退職して、それまでのルーティーンワークがなくなったときに、気力もなくなってしまうのでしょうか。退職後も夢中になれることを見つけられるといいようです。
また、最近は、(a)「早く死にたい」という人が介護保険導入で減った。 (b)特養で働く人の給与が減った。 (c)介護で虐待する割合のトップは息子(全体の41%)。といった傾向があるそうです。

最後にノートについて、亡くなったときより、要介護状態や認知症になったときのために書くべきこと(好きなもの・嫌いなもの、希望など)は多いはず。自分が幸せな気分になれるように書いておきましょうと話されました。(報告者:山田 静江)

★☆★☆★☆★☆ 参加者の声 ★☆★☆★☆★☆

・介護保険法を含め、最新情報が分かり、よかった。
・施設の全体、非常に分かりやすく解説していただき、大変勉強になりました。
・これからの生き方をよく考えないと。インフォメーションが複雑で選択肢が多いのか少ないのか、どこに入ったらよいか、わからないというのが実情です。
・介護の現場にいた人の話は知らないことが多く、ためになりました。話し方も軽妙で話に引き込まれました。血の通ったあたたかいお話をありがとうございました。
・経験を含めたエピソードを、とても楽しく聞けたと同時に、いろいろと考えさせられました。

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