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イベントレポート

【サロン】高根台つどいの家見学会

報告

9月22日、新京成線高根台団地駅に11時30分に集合。参加者は15名でした。
高根台つどいの家は、UR都市機構の高根台団地の一角にあり、駅からは歩いて10分ほどです。私たちは、徒歩グループとタクシー利用グループに分かれて高根台つどいの家へ向かいました。つどいの家の責任者である廣神さんの出迎えを受けて、昼食をいただくことになっている食堂に案内されました。

終活食堂で目についたのが、食券販売機とビール・日本酒250円というメニュー。食堂は、ワーカーズコープ四季彩の運営で、セルフサービスです。私たちは、日替わりの昼食(肉豆腐)をいただきました。味付けもしっかりしており、参加された方の評判は上々でした。食事メニューは1週間分印刷したものを2週間前にポスティングをして注文を受けているほか、地域への配食サービスも行っているそうです。

食事の後は隣の多目的室(まつぼっくり)で、この施設の開設までの経緯、入居状況や運営形態、地域との交流などについて次のように説明を受けました。
・もともと、高根台団地の老朽化と居住者の高齢化が問題になっており、団地の建て替えにあたって、地域住民から高齢者支援施設を作ってほしいとの要望があった。
・その要望に基づいて、UR都市機構が譲受事業者を募集し、(株)生活科学運営が提案した小規模多ニーズ対応型住宅「つどいの家」が事業として採用され、高根台つどいの家が誕生した。
・開設は2009年6月1日。土地建物は、生活科学運営が所有。サービス付き高齢者向け住宅〈自立型〉32戸とグループホーム2ユニット18室はどちらも入居率100%で、その運営と多目的室兼地域交流スペースのサービス提供は生活科学運営が行っている。
・サービス付き高齢者向け住宅〈介護型〉25戸は入居率96%、小規模多機能型居宅介護は利用者登録18名で、 (株)生活科学運営から委託を受けた生活クラブ風の村が運営している。
・生活クラブ風の村は、4階に事務所を置いて、訪問介護や定期巡回・随時対応型訪問介護などのサービスの提供もしている。
・多目的室の名称(まつぼっくり)は、介護予防体操やカルチャースクールとして地域交流スペースとなっている。
・自立型から介護型に移ることができる。

その後、2組に分かれて内部の見学へ。私たちのグループは終活サービス付き高齢者向け住宅の介護型のある2階へ移動しました。廊下を挟んで個室・食堂・居間などが配置されています。その廊下は車いすでもすれ違いができるくらいの広さです。ワンルームの部屋の窓からは松林がみえ、その先には畑も見えています。斜面を利用して建てられているため、2階でもベランダのすぐ下に地面がみえます。食堂には4~5人の入居者の方がいて、その中のお一人が私たちに「ここはいいとこよ。入っていらっしゃいよ。」と話しかけてこられ、「ここにいられるのもお父さんのおかげ」と話されたのがとても印象に残りました。

次に3階の自立型の部屋を見せていただきました。ここは外廊下になっており、ふつうのマンションの一室と同じ造りです。見せていただいた部屋は1DKで、倒れたときに届くように低い位置に取りつけられた緊急通報装置や、クローゼットの床に設置された床下収納庫が印象的でした。入居率100%ですが室内整備のため空いていたため、今回は運よく見学することができました。

3階エレベーターホールには、安否確認のボードがありました。入居者が毎朝ボードにマグネットを張ることで、それぞれの安否確認をしているとのことでした。

高根台つどいの家は、24時間介護対応の「特定施設」ではありませんが、スタッフが24時間常駐していることや、外部のディサービスや生活クラブの定期巡回の利用、提携医療機関のつるおか内科等の利用などにより、要介護状態にも対応できる体制を整えているそうです。

費用は自立型の場合、居住費・見守り費用・3食分の食事代などを含めて月20万円弱(介護保険実費負担分は除く)だそうです。介護になったら介護型へ移れるのであれば、自立型で入居し、空室連絡登録制度に登録しておくのもよいかもしれないと思いました。

参加者の感想
・明るい感じ、開放的で良い、環境が良い
・近くに生活用品のお店がないが、施設に販売者がきてくれるので、不自由はなさそう
・ひとり暮らしで不安であるが、白立で入居しても介護になっても介護型、グループホームと同じ建物内にある部屋に移ることができるので安心につながる
・照明の色が柔らかくやさしい
・部屋が広くて収納も多く住みやすい
・パンフレットだけではわからないことも実際に見学して新しい発見あり
・施設とはどんなところかつかみどころがなかったが、見学ができて良かった

(報告:らしさ正会員 日暮 道惠)

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