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イベントレポート

らしさサロン:80歳を体験し、介護予防を楽しむ

報告

「目が見えづらい、音が聞き取りにくいということがこんなにストレスになるとは思わなかった。体験できて良かった!」「90歳の母が洋服を着る時になんで時間がかかるのかが分かりました。もう、急がせることは止めます。」「指先が思うように動かない!財布の小銭を使うのが大変!これからは、コンビニでお年寄りの会計がなかなか終わらなくても文句を言いません!」今回のらしさサロンに参加いただいた皆様の感想です。

3月のらしさサロンは「80歳を体験し、介護予防を楽しむ」をテーマに、加齢とともに身体がどれほど不自由になるか、をいろいろな器具を使って80歳の身体機能を体験してもらいました。足首や手首には重り、肘や膝にはサポーター、手に厚手の手袋、目にはゴーグル、耳にはヘッドホンをした状態で、①ベストを着てチャックを閉める、②新聞や雑誌を読む、③買い物をして財布から小銭を出して支払う、④箸で大豆をつまむ、という普段何も考えずに行っていることを体験してもらいました。当然なかなかうまく出来ず、この体験を通して冒頭にご紹介したような皆様の感想が生まれました。

後半は、前半で体験をしたような状態にできるだけならないように「今からできる予防法」をテーマに、簡単にできる健康体操などを行いました。歌いながら手や腕、肩など曲やリズムに合わせて動かす「手遊び」をらしさ正会員である石原さん親子が講師となって全員で行いました。子供のころに歌っていた懐かしい曲に合わせて、皆さん楽しそうに遊んでいました。手遊びは脳の活性化につながるということです。他にじゃんけんゲームや指体操、アンチエイジング体操と心身の若さを保つためのワークを行いました。
今日の体験は今後の自分自身の生活に役立つとともに、自身の親も含めたお年寄りに対する思いやりや気付きにもつながる有意義なひと時であったと思います。

<参加者の感想>
初めての体験、装着して驚きました。重くて。楽しかった。
用具を全部付けることが出来なくて残念でした。
高齢者を暖かくゆっくりと見守りたいと思った。
右左を逆にすると指や手の運動が難しいと実感した。
とても勉強になりました。
高齢者の生活の大変さが実感でき、私の今後の対応が変わりそうです。
体操が思った以上にうまく出来なかったので、健康管理に気をつけたいと思います。
動けないことに自分自身がイライラした。
百聞は一見にしかずというけれど、やはり経験することは大事と感じた。

(書記:久保田 勉)

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